クアラルンプール通信

マレーシアがヘイズ(煙害)で真っ白に
1997年にマレーシアを襲ったヘイズ被害を覚えていらっしゃいますか?
クアラルンプールが白い煙幕に覆われ、「極めて不健康」 から「危険」を示すAPI (Air Pollutant Index) 数値が約三か月続きました。
日本人社会でも大きな問題となり、日本人学校は休校、駐在員家族が緊急帰国する非常事態となりました。 当時「ヘイズ」、「API」という初めて耳にするワードに戸惑いながら、毎日真っ白な視界の中でAPIの数値を確認していたことが思い出されます。
その後も定期的にヘイズはありましたが、97年のような事態にはならず、気が付くと消え去っていました。 然しながらこの数日間ヘイズが止まずに悪化の一途をたどり、ついにKLでもAPIが「不健康、外出を控える」を示す130を超え(正常:50以下)、屋外イベントが中止になるなど市民生活に影響が出始めています。
ヘイズの元凶はインドネシアの焼畑により発生する甚大な量の煙、そしてその煙が季節風に乗ってマレー半島を襲ってきます。
現在スマトラ、カリマンタンで200近くのHotspotsが確認されており、マレーシア、シンガポールからインドネシア政府に強く働きかけているようですが一向にらちが明かないようです。
いつものことですが、、。
このままでは生活、経済、そして唯一の楽しみであるゴルフ活動にも影響が、、。
4月からの消費税6%導入、急激なリンギット安、政治不信&政情不安等々、過去になく煙たい空気が蔓延しているマレーシア。
一刻も早く、晴れ渡る空を取り戻してほしいものです。
*写真はRSGC New Course 1st Teeから見るKLCC、ちなみに天気は晴れ
レポート: 馬之助
