クアラルンプール通信

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真面目にコツコツが一番

RSGCで時々ゴルフを一緒にする中国系マレーシア人の女性が話していたことですが、彼女がうまくなりたくて一生懸命ゴルフの練習をしていると中国系の仲間からバカにされるそうです。

他の言葉でもっと言うと、額に汗をかきながら頑張る姿はかっこよくない、“ダサイ”ことで、練習などやらずうまくなるのでなければ評価は低く、コンペなどで上位に入賞しても賞賛はされないそうです。

この話を聞いて、カミさんは思い当たることがあるらしく、≪おっしゃるとおり≫とばかりヒザを叩きました。
カミさんの学校の中国系の生徒は“ガリ勉をすると仲間外れになる”といって留学生資格試験が近いのにもかかわらず、ねじり鉢巻きで勉強しようとはしないそうで、ほとほと困っているようです。

独りでコツコツ勉強して成績が良くなるのはダメで、勉強しなくても成績がいいのがカッコいいらしいのです。

自分の若い頃も「あいつはちっとも勉強しないのによくできるね」などと賞賛した記憶はありますが、「勉強している奴は馬鹿だ」などといって仲間はずれにしたような記憶はありません。
よく勉強をして成績が良い子はストレートに評価されていました。

地道にコツコツ努力することを軽蔑することは、金融分野や不動産投資などでラクして金を儲ける、人気商品を無断コピーして儲ける、環境破壊お構いなしで儲けるだけ儲る、騙すのは悪くなく騙された奴が馬鹿だ、といった考え方につながると思います。

大国になりきれない昨今の中国の影の部分がよくわかるお話だと思いました。
他の国にも当てはまると思いますが、謙虚さを忘れた国の将来はないでしょう。

一方、何代にもわたり伝統技術を受け継ぎ磨き上げていく文化が根付いている日本は、此れからますます強みが発揮できるのでは、と期待し直した次第です。
くれぐれも謙虚さを忘れることのありませんように・・・

レポーター:KLボレボレ隊2号

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