アジア学生文化協会日本語コース スピーチコンテストに協賛しました。
公益財団法人 アジア学生文化協会主催の日本語スピーチコンテストが3月10日(水)9:30から13:00にわたり開催されました。
同協会は、主として留学生の勉学や、受入れを支援し、日本人学生、留学生の交流・生活を支え、大学などの国際教育活動を促進するという活動を行っていますが、日本マレーシア倶楽部では例年、留学生の日本語習得の努力に報いるため、このスピーチコンテストに協賛し上位3位入賞者にディズニーランドの入場券を副賞として贈呈してきました。
今回は、コロナ禍の中にあってアルバイトもなかなかできない状況の留学生に、少しでも生活の助けにしていただければとの思いで商品券(ギフト券)を進呈することといたしました。
なお、アジア学生文化協会の大学及び大学院で学ぶ留学生に関する部門に対する日本マレーシア倶楽部の支援については、コロナ禍が収まった段階で工場見学や日本マレーシア倶楽部会員との懇談セッションなどを実現する方向で検討中です。
日本語スピーチコンテスト概況レポート
今回は、コロナ禍のもと従来の対面でのコンテストを開催することが出来ないため、Zoomによるオンライン・コンテストという形で実施されました。スピーチする学生はウェブカメラが設置された教室でスピーチし、それを配信。その他の学生は指定する教室で待機しながら視聴するという形式をとりました。
コンテストの内容は例年通りで、参加者は、初級(J2A)、中級(J2)、上級(J1)と習熟度に応じて3つのグループにクラス分けされ、それぞれのグループ内で上達の度合いを競いました。
入賞者の選考は、教職員が審査員となり自分の担当するクラス以外の参加者を採点してそれぞれのクラスの上位3位を決定します。その他、自分のクラス以外の学生がメンバーを採点して、1位から3位の受賞者以外で評価の高かった人を対象とした学生賞を設けています。
コンテスト参加者数は、J2A:12名、J2:15名、J1:21名で総勢48名でした。
48名の中には、コロナ禍の影響で昨年10月に日本に入国出来なかった為、本国で日本語コースをオンライン聴講している学生2名が居て、彼らはマレーシアからのオンライン参加となりました。
参加者のスピーチのタイトルは、「紙の本を電子書籍にかえるべきかどうか」「初めてのアルバイト体験」「私の日本入国体験」「生きがい」「私がパンデミックから学んだこと」など日常生活で感じたこと、自分の夢、文化の違い、哲学的なものなど多岐にわたった興味深いテーマのスピーチでした。
コロナ禍という悪条件の中にあって、この日のために必死に練習し努力を重ねてきた参加学生の真剣に取り組む様に心を打たれると同時に、毎度のことながら彼らの日本語の習熟度の高さに感心させられました。
スピーチコンテスト結果
J1クラス
- 1位:TEO SIN TONG(マレーシア、言葉に宿る力)
- 2位:LIM WEI TONG(マレーシア、心の籠)
- 3位:HONG KHAI CHYUN(マレーシア、私の髪が長い理由)
- 学生賞:LEE SHU YEE(マレーシア、自分の人生)
J2クラス
- 1位:REIKO NETANIA FELICIA LEE(インドネシア、海面の上昇について)
- 2位:LEE QUAN JIN(マレーシア、私にとっての2020年)
- 3位:CHUA XIN RU(マレーシア、環境汚染)
- 学生賞:LIANG YIK PANG(マレーシア、オンラインクラスの長所と短所)
J2Aクラス
- 1位:ZHANG WAN RONG(中国、あきらめないで)
- 2位:WILSON ONG YEN ZEE(マレーシア、ネットゲームのいいことと悪いこと)
- 3位:OTGONJARGAL TAMIR(モンゴル、リラックスできること)
- 学生賞:ZENG XIANG RUI(中国、ゴミ箱について)
今回のオンラインスピーチコンテストは、緊急事態宣言発出中で数々の制約を受けたことは想像に難くありません。にもかかわらず、周到な準備作業を行い、円滑な運営を実現し、成功に導いた教職員の方々や協会関係者の方々の並々ならぬご努力と留学生を思う心に敬意を表したいと思います。